短歌を詠みます。
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ひとの肌に匂いがあること 後先の後を知ったら先はもうない
切りつけるかわりに赤い線を引くあなたの名前は涼しい混沌
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「かばん」2013年1号
夜の雨ひかりあふれて路面には道がない ないことが照らされる
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「かばん」2013年新春題詠 兼題「夜」
切りつけるかわりに赤い線を引くあなたの名前は涼しい混沌
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「かばん」2013年1号
夜の雨ひかりあふれて路面には道がない ないことが照らされる
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「かばん」2013年新春題詠 兼題「夜」
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美しく生まれたかった美しい木々や水辺やひかりのために
私には二行の文章しかなくてあなたはすぐにページを繰った
火の傷と書いてやけどだ火よおまえきずつけるにはどうしたらいい ?
才能を発揮するのもまた才能隠し続けた爪が錆びてく
取り柄なら腕が長いこと(届かない) あなたの基線も知らずに伸ばす
かたくなに救いを拒んでいるひとの頬をぶっても夜中は夜中
チョコミントアイスクリーム溶けてゆく私はおまえの選ばぬ未来
まっすぐにつま先灯って歩きだすあかりが続くところがすみか
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「かばん」2012年12号掲載作
私には二行の文章しかなくてあなたはすぐにページを繰った
火の傷と書いてやけどだ火よおまえきずつけるにはどうしたらいい
才能を発揮するのもまた才能隠し続けた爪が錆びてく
取り柄なら腕が長いこと(届かない)
かたくなに救いを拒んでいるひとの頬をぶっても夜中は夜中
チョコミントアイスクリーム溶けてゆく私はおまえの選ばぬ未来
まっすぐにつま先灯って歩きだすあかりが続くところがすみか
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「かばん」2012年12号掲載作
誰にでも優しいだけのあなたには未来に凍るアイスをあげる
火をつける間もなく燃えて嘘をつく舌にもわたし寛容だから
横切れば偽物だって知れたのにレモンを縦に半分に切る
抱きつけば首の匂いがたちのぼりこれはほんとと教えてくれる
「あれは君が前世に乗った波」海を指さす指を横目で盗む
指を埋めるように鍵盤なぶるのね今日は私がかばってあげる
静脈をたどっていったらこのひとの起源を知ってしまうのだろう
祈ることは折ること指を組みながら失うものを目のうらにみる
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「かばん」2012年11号掲載作
火をつける間もなく燃えて嘘をつく舌にもわたし寛容だから
横切れば偽物だって知れたのにレモンを縦に半分に切る
抱きつけば首の匂いがたちのぼりこれはほんとと教えてくれる
「あれは君が前世に乗った波」海を指さす指を横目で盗む
指を埋めるように鍵盤なぶるのね今日は私がかばってあげる
静脈をたどっていったらこのひとの起源を知ってしまうのだろう
祈ることは折ること指を組みながら失うものを目のうらにみる
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「かばん」2012年11号掲載作
ぎっしりと指が詰まって靴の先あそびを許す余地なんてない
舌足らずな女になりたかった日々地平線へとヒールを捩じ込み
君の顔もつ人がいて降りかかるまつげの記憶にまぶたが裂ける
秋口の風が窓から耳打ちし頭はひくい方へ流れる
部屋中のやわらかいものかき集め君の匂いを清く呼びだす
雨音と寝息がまざる痛くない閉じこめ方はいくらも知ってる
文脈をなくしてからが本性で巻き舌だけが頭蓋をはねる
身体はときおりノイズとしてあって私はあらゆる地で吹き飛ぶ砂
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「かばん」2012年10月号掲載作
舌足らずな女になりたかった日々地平線へとヒールを捩じ込み
君の顔もつ人がいて降りかかるまつげの記憶にまぶたが裂ける
秋口の風が窓から耳打ちし頭はひくい方へ流れる
部屋中のやわらかいものかき集め君の匂いを清く呼びだす
雨音と寝息がまざる痛くない閉じこめ方はいくらも知ってる
文脈をなくしてからが本性で巻き舌だけが頭蓋をはねる
身体はときおりノイズとしてあって私はあらゆる地で吹き飛ぶ砂
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「かばん」2012年10月号掲載作
水ぶくれをつぶす細胞レベルから君にそぐわぬ私の組成
会えないのではなく会わない着信の川がシーツの上をたゆたう
快晴の午後の机に顔置けば寂しさにすらおいていかれる
君がこぼす涙をぬぐうこの指は汗もかかずに生きていくもの
好きなだけ吹き荒れたあと凪を呼ぶ君はくしゃりと髪をかきあげ
べったりと夢から覚めればここは浜 蘇生措置後の水を飲み干す
角砂糖降ってはほろり蜜月を知らぬ私のためにくずれる
この風は君には冷たい?束縛を覚えないままからまっていく
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「かばん」2012年9月号掲載作
会えないのではなく会わない着信の川がシーツの上をたゆたう
快晴の午後の机に顔置けば寂しさにすらおいていかれる
君がこぼす涙をぬぐうこの指は汗もかかずに生きていくもの
好きなだけ吹き荒れたあと凪を呼ぶ君はくしゃりと髪をかきあげ
べったりと夢から覚めればここは浜 蘇生措置後の水を飲み干す
角砂糖降ってはほろり蜜月を知らぬ私のためにくずれる
この風は君には冷たい?束縛を覚えないままからまっていく
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「かばん」2012年9月号掲載作