短歌を詠みます。
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路上喫煙はだめだよ煙草の火消せない程度の弱い雨だね
電源が静かに落ちるいまはもう感受されない棘のいくつか
反論を飲み込むごとにざわついて眼鏡の縁で伸びてゆく蔦
親からの電話にこたえる青白いお前の背後で鳴る誘蛾灯
「あの光るところがそう」と君が指す家のあかりを心にともす
不揃いなお前の文字を何回かなぞった指で自分に触れる
日に透ける髪が見たいなあたたかい場所をたくさん教えてあげる
うすい窓「浴びる」を「光る」 という君が放つ日差しに手をあてている
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「かばん」2013年12月号
電源が静かに落ちるいまはもう感受されない棘のいくつか
反論を飲み込むごとにざわついて眼鏡の縁で伸びてゆく蔦
親からの電話にこたえる青白いお前の背後で鳴る誘蛾灯
「あの光るところがそう」と君が指す家のあかりを心にともす
不揃いなお前の文字を何回かなぞった指で自分に触れる
日に透ける髪が見たいなあたたかい場所をたくさん教えてあげる
うすい窓「浴びる」を「光る」
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「かばん」2013年12月号
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