短歌を詠みます。
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すぐに火が通るものだけより分けておまえのぬるい海に浮かべる
笑うのを身上とする見せかけの木立ちの奥で凍てついたまま
むせるほどおぼれたかったグラスへと生のジンジャーエールをそそ
ひたむきな夜の青さに身を置いて髪のうっとうしさも忘れる
真夜中はあらゆるものが精密でいつかの声もただしく響く
時に眼は依り代だったくもらないおまえの視線に拾われていた
(詰められて)市松模様の(そこにいる)
箱の中から見える月は綺麗かいどこにでも根を張って生きるさ
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「かばん」2013年10月号
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