短歌を詠みます。
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肌にぬるものはやさしい肌にふれるひとはつめたい たためない夜
素晴らしく勝手なあなたと跳躍をなすなら別のうさぎにならなきゃ
泣いている私の手首ひねったねサディスティックに受話器を取って
煮えてきたジャムの糖度はぬらぬらとあなたが「俺」って言うのを聞きたい
銀製の取っ手をつかむ手を押さえ「これがおまえよ、見るの?」と囁く
見合わないのに触るからこぼすのだ神を失うと書いて失神
皿の上大観覧車を並べればスライスの中の恋人たちよ
目を閉じて首を差し出すこの後は魔界も魔界にならないでしょう
---------------
「かばん」2012年6月号掲載作
素晴らしく勝手なあなたと跳躍をなすなら別のうさぎにならなきゃ
泣いている私の手首ひねったねサディスティックに受話器を取って
煮えてきたジャムの糖度はぬらぬらとあなたが「俺」って言うのを聞きたい
銀製の取っ手をつかむ手を押さえ「これがおまえよ、見るの?」と囁く
見合わないのに触るからこぼすのだ神を失うと書いて失神
皿の上大観覧車を並べればスライスの中の恋人たちよ
目を閉じて首を差し出すこの後は魔界も魔界にならないでしょう
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「かばん」2012年6月号掲載作
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