短歌を詠みます。
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Tシャツをたおやかに着る されなかったことがらばかり思ってくらす
気まぐれな彼の瞳は刻々と色をかえゆく今は群青
唐草の線がくろぐろ伸びてきて神経系ごと絡めとられる
好きなだけ踏みつけている足元をごらん、悪意の垂直移動
電光が点で構成されること思い違いが加速してゆく
満月に照準合わせるクレーンの骨格 君が差し伸べる腕
うやうやと日傘をひらく死にやすい生きものだった過去が横切る
おまじないをかけると端だけ消えますよあと3秒で指を鳴らします
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「かばん」2013年6月号
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「かばん」2013年6月号
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