短歌を詠みます。
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携帯についた指紋の跡までも見えるメールが届いて深夜
温度差も凹凸もなくすべすべであなたはモデルルームの住人
「心臓はいらないから」とすねた目で鍵を渡され「さらいにきたの?」
軽やかなステップは見せかけべたべたの足はとなえる「あなたが欲しい」
駄目すぎる男も好きでぐずぐずの正中線をなぞって遊ぶ
必要とされない水になってただあなたのまわりの湿度が上がる
触れたのはゴールじゃないよ、直角にどんどんそれているよ、背泳ぎ
気がすんだ あなたの言葉を思うときあなたの声はもう出てこない
---------------
「かばん」2012年7月号掲載作
温度差も凹凸もなくすべすべであなたはモデルルームの住人
「心臓はいらないから」とすねた目で鍵を渡され「さらいにきたの?」
軽やかなステップは見せかけべたべたの足はとなえる「あなたが欲しい」
駄目すぎる男も好きでぐずぐずの正中線をなぞって遊ぶ
必要とされない水になってただあなたのまわりの湿度が上がる
触れたのはゴールじゃないよ、直角にどんどんそれているよ、背泳ぎ
気がすんだ あなたの言葉を思うときあなたの声はもう出てこない
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「かばん」2012年7月号掲載作
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