短歌を詠みます。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
駆血帯巻きながら目を見つめられわたしはふくれる先の先まで
おふざけが嫌いなわたしをたちまちに道化師にする舌圧子が来る
レントゲン写真をすっとなぞられて徐々にざわつく肋骨の中
錠剤を服用するごと定刻に決まった言葉を押し出す指よ
先生が書いたきれいな肺の図を媒介として呼吸する我
細胞の組織標本染められた病変部位は覚えのある目
白妙の衣をばっとはだければ臓器はガラスの中にて動く
熱を持つ左上腕今ならば異物を異物と思えるだろう
---------------
「かばん」2012年3月号掲載作
おふざけが嫌いなわたしをたちまちに道化師にする舌圧子が来る
レントゲン写真をすっとなぞられて徐々にざわつく肋骨の中
錠剤を服用するごと定刻に決まった言葉を押し出す指よ
先生が書いたきれいな肺の図を媒介として呼吸する我
細胞の組織標本染められた病変部位は覚えのある目
白妙の衣をばっとはだければ臓器はガラスの中にて動く
熱を持つ左上腕今ならば異物を異物と思えるだろう
---------------
「かばん」2012年3月号掲載作
PR
この記事にコメントする