短歌を詠みます。
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カヴァリエという名の筆記具指先で踊らせるまだ少年の君
触れられないあの頬にパラレルワールドの私がたやすく口づけをする
閉じようとしている扉の内側と外側どっちにいたら助かる?
鍵をかけることにしました思い入れは私のものであなたのじゃない
天啓に眉ひそめれば月近く蔦の絡まる金網の上
トンネルのオレンジの色同じ色染まってふたり標本になる
敗因は好きになったことルームランナーはルームから出てはいけない
水はけの良いさよならをした後でそっと如雨露に水を溜めてる
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「かばん」2011年12月号掲載作
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