短歌を詠みます。
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全天の渡り廊下ですれ違うあなたが起こす風を吸い込む
落としたら拾ってくれたペンはその日からノートに頻出する色
山月記の音読で知る「いっぴき」の「いっ」の音の方高く言うこと
テスト前教科書本文読むときはあなたの声で再生される
奥さんにお願いがありますあの人を幸せ太りにだけはさせないで
無意味だと知りつつ書く嘘久々の手紙に「恋人ができました」
返信のはがきに以前と変わらない文字で「子供が産まれました」
あこがれのN先生が吸っていた煙草灯して二十歳【はたち】を祝う
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「かばん」2011年10月号掲載作
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